
年金の話になると必ず出てくる「国民年金」と「厚生年金」。
名前は聞いたことがあっても、実際どう違うのか? どっちに入っているのか?
意外とあいまいなまま過ごしている人も多いと思います。
この記事では、はじめて年金を学ぶ方にもわかりやすく、国民年金と厚生年金の違いを整理していきます。
国民年金とは?(1階部分)
国民年金は、日本に住む 20歳から60歳までのすべての人が加入する年金制度 です。
「基礎年金」とも呼ばれ、全員が同じ条件で支払う“土台”となる部分。
- 保険料:毎月 定額(令和6年度は16,980円)
- もらえる年金額:支払い期間が40年なら 満額約79万円/年(月6万5千円程度)
つまり、働き方に関係なく 全員が国民年金に加入する仕組み になっています。
厚生年金とは?(2階部分)
一方、厚生年金は 会社員や公務員が加入する年金制度。
実はこの厚生年金の中には、すでに国民年金(基礎年金)の部分が含まれています。
👉 イメージすると「2階建ての家」のような構造です。
- 1階:国民年金(みんな共通の土台)
- 2階:厚生年金(働く人だけが上乗せでもらえる部分)
つまり、厚生年金に加入している人は 国民年金も同時にカバーされている のです。
給与から天引きされる形で、会社と本人が 折半 して保険料を払うのも特徴です。
わかりやすい例え
ちょっと身近なものでたとえると…
- 国民年金 = ごはん(基本セット)
- 厚生年金 = ごはん+おかず(会社員なら自動的にプラスされる)
ごはんだけ(国民年金)でも最低限は生きていけますが、
ごはんにおかず(厚生年金)が付くと栄養も満足度もアップ! というイメージです。
国民年金と厚生年金の大きな違い
✔ 加入対象
- 国民年金 → 20〜60歳の全員
- 厚生年金 → 会社員・公務員
✔ 保険料
- 国民年金 → 定額
- 厚生年金 → 給料に比例(会社が半分負担)
✔ もらえる年金
- 国民年金 → 月6.5万円程度(満額時)
- 厚生年金 → 上記+給与に応じて上乗せ
まとめ
- 国民年金は「みんなが入る基礎部分」
- 厚生年金は「会社員・公務員だけが上乗せされる2階部分」
- 厚生年金に入っていれば、国民年金も同時に含まれている
👉 ポイントは 「厚生年金=国民年金を含む2階建て」 ということ。
これを押さえておけば、年金制度の全体像がぐっとわかりやすくなります!
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