確定拠出年金とは?自分で運用する“もうひとつの年金”

会社員や公務員であれば、国民年金や厚生年金に加入して将来の年金を受け取れます。しかし、それだけでは「老後の生活資金が十分か不安…」と感じる人も少なくありません。そんな中で注目されているのが 「確定拠出年金(DC)」 です。

この記事では、確定拠出年金の仕組みやメリット・注意点を、できるだけシンプルに解説していきます。

1. 確定拠出年金ってどんな制度?

確定拠出年金は、一言でいうと 「自分で積み立てて、自分で運用する年金制度」 です。

公的年金(国民年金・厚生年金)のように国や会社が運用してくれるのではなく、加入者自身が投資信託や定期預金などの運用商品を選びます。

👉 ポイントはここ!

  • 積み立て額(拠出額)はあらかじめ「確定」している
  • 運用結果によって、将来受け取れる金額が変わる

つまり、名前のとおり「確定しているのは拠出額だけ」。年金として将来受け取れる金額は、自分の運用次第で大きくも小さくもなるのです。

2. 種類は2つ

確定拠出年金には大きく分けて2種類あります。

➡ 企業型DC

勤務先の会社が制度を用意してくれるタイプ。会社が掛金を出し、従業員が運用します。

➡ 個人型DC(iDeCo)

自分で加入して、自分で掛金を払うタイプ。フリーランスや自営業でも利用でき、節税メリットが大きいのが特徴です。

3. 確定拠出年金のメリット

✔ 節税効果が大きい

掛金は全額が所得控除の対象になるため、税金を大きく減らせます。

例:年間24万円拠出した場合、所得税・住民税の負担が軽くなる。

✔ 運用益も非課税

普通なら投資で得た利益には20%課税されますが、DCでは非課税です。

✔ 老後資金を強制的に準備できる

積み立てが義務化されるので、無理なく長期的に資産を増やせます。

4. 注意点・デメリット

⚠ 60歳まで引き出せない

途中でお金が必要になっても解約はできません。あくまで「老後資金専用」と割り切る必要があります。

⚠ 運用リスクがある

元本割れの可能性もあります。投資信託を選んだ場合、景気の変動で資産が減ることもあるので注意が必要です。

5. 公的年金とどう違うの?

  • 公的年金 → 国が運用、将来の給付額はある程度保証されている
  • 確定拠出年金 → 自分で運用、将来の給付額は運用成績次第

👉 イメージとしては…

  • 1階部分:国民年金
  • 2階部分:厚生年金
  • 3階部分:確定拠出年金(DC)や企業年金など

このように、「公的年金を土台に、プラスαで備える仕組み」と考えるとわかりやすいです。

まとめ

確定拠出年金は、老後資金を準備する強力な武器です。

ただし「自分で運用する責任がある」という点を忘れてはいけません。

ゆるっとまとめると 👇

➡ 掛金は全額所得控除で節税効果大

➡ 運用益も非課税でお得

➡ ただし60歳まで引き出せず、運用リスクもある

公的年金に加えて“第3の柱”として活用することで、安心できる老後に近づけます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました