仕事を辞めたり、契約が終了して職を失ったときに生活を支える制度が 失業給付(雇用保険の基本手当) です。
「失業=収入がゼロ」になってしまうと生活が立ち行かなくなりますが、この制度を活用することで、次の仕事を探すまでの間、最低限の生活を維持できるように支援されます。
この記事では、失業給付の基本的な仕組み、受給条件、給付額、手続きの流れについてわかりやすく解説します。

失業給付とは?
失業給付とは、雇用保険に加入していた人が失業した際に受け取れる手当のことです。
正式名称は 「基本手当」 と呼ばれます。
👉 ポイントは「働く意思と能力があるのに、仕事がない状態」を補償する制度だということです。
受給できる人の条件
失業給付を受け取るには、以下の条件を満たす必要があります。
- 雇用保険の被保険者であったこと
退職前の2年間に、通算12か月以上雇用保険に加入していること。 - 働く意思と能力があること
病気や出産・育児などで働けない場合は対象外。 - 積極的に求職活動をしていること
ハローワークに求職登録をして活動している必要がある。
失業給付の金額
給付額は、退職前の給与を基準に計算されます。
- 基本手当日額
退職前6か月の賃金をもとに計算(50~80%程度が支給) - 給付日数
雇用保険の加入期間や年齢、離職理由によって90日~330日
👉 一般的には「直前の給与の5~8割が、3か月~1年近く支給される」と考えるとわかりやすいです。
受給の流れ
- 退職後、ハローワークに離職票を提出
- 求職申込みを行い、雇用保険受給資格者証を受け取る
- 7日間の待期期間
- 失業の認定を受け、基本手当が支給開始
注意点
- 自己都合退職の場合は給付開始が3か月遅れる(給付制限)
- 就職活動をしていないと認定されると支給されない
- 再就職が早ければ「再就職手当」がもらえる場合もある
まとめ
- 失業給付(基本手当)は、雇用保険に加入していた人が失業したときに支給される
- 働く意思と能力があり、求職活動をしていることが条件
- 支給額は給与の5~8割、支給日数は90~330日
- 自己都合か会社都合かで給付開始時期が変わる
👉 失業給付を正しく理解して、安心して再就職を目指しましょう。
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